織田石材店   お墓のリフォーム新しい形



 直近のお客様の話で  戦争でお父様が亡くなり お母様が大変な苦労をして 先祖のお墓を建立したそうです。

 小さい子供たちと生活するためお金もない時期に 建てたお墓だそうです そのお母様が亡くなり 小さい時から

 苦労をみて見て 聞いていた施主様は 本当は新しい墓石でお母様のお墓を建てたかったのですが 

 この墓石の母親の苦労した想いが重なり 当店に 『この墓をピカピカに磨き直してほしい』 とお願いされました。

 最近は 終戦後に建立した墓石は ほとんどと 行ってもいいくらい 墓じまい 処分の対象になります。

 ましてや ここ30年位前より海外生産の墓石が増えて 工場での加工はほとんど有りません。 私自身もここ近年

 墓石の文字彫りは加工するものの 役物(墓石の蓮華)等の 手磨きの作業はほとんどしておりませんので 困惑

 しましたが 施主様の強いご希望でお受けすることに致しました。しかしながら 料金の方は自社加工なので高めに

 なります。 いくらピカピカになっても 昔採掘された石なので 傷等のも残るかもしれません。でも一部使えない所は

 当時の原石を探し加工 使えなかった墓石の一部は地蔵様の花立の 台座に加工しました。

 完成した墓石は 研磨し直し艶を取り戻し 深い研磨により文字が浅くなった所は 文字を彫り直し 接合部は石ノミで

 ガタガタだった所は サンダーで平に加工し 施工時に耐震ボンドで接着小さな地震には耐えられるような施工をしました

 小さい傷を取り除く為 研磨を深くかけ 文字の浅くなった所は 文字を彫り直し 文字の色入れ 金具交換と 当初とは

 見違える様になり 施主様も 大変お喜びしました。  今回の工事で今まで墓じまいで簡単に処分した墓石にも

 いろんな人の思いがあるのだなあと想い これからの墓じまい工事の時に墓石に対して先人の想いを馳せ工事に

 向き合おうと思いました。